祖父の遺稿
母方の祖父は書類やメモを数多く遺して亡くなった。
亡くなった後、その手書きの文章たちを義理の息子である父が
ひとつひとつ読み解き、パソコンへ文字入力し、データ化してくれた。
7冊のファイルにもなる。
すごい量。
祖父は曽祖父のアメリカでの開拓のエピソードや広島の原爆、戦場での経験、
当時を生きぬいた人々の頑張りや想いなどを
後世に受け継ぎたい気持ちが強かったのだと思う。
大掃除中に久しぶりにキャビネット奥からファイルを取り出し、頁をひらく。
その表現力と先人のパワーに思わず目頭が熱くなる。
改めて、祖父達の子孫であることが誇りに思える。
父が翻訳してくれたおかげで、
孫の私たちにその想いはリレーされた。
この夏は7冊ある遺稿ファイルを読み返し、
そのバトンを息子、娘にしっかり手渡したい。
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